
こんにちは、ボテンです。
今回は、動物言語学者で東大准教授の鈴木俊貴さんについてです。世界で初めて動物が言葉を話すことを突き止め“動物言語学”を開拓した第一人者で、論文の数々は、海外の科学専門誌からも絶大な評価を受けています。
このところ多くのメディアに取り上げられ、知名度が上がった鈴木俊貴さん。『情熱大陸』でもアリストテレスやダーウィンの固定観念を覆してきた動物言語学にまつわる鈴木俊貴さんの日々が見られるというので楽しみです。
そんな鈴木俊貴さんの学歴や教科書、講演会やご両親について調べてみました。一緒に見ていきましょう!
鈴木俊貴は動物言語学者で学歴は?
動物言語学者 鈴木俊貴は「動物言語学」の先駆者
鈴木俊貴さんは “動物言語学者” です。シジュウカラの研究を通じて、言語的なコミュニケーションは人間特有の現象ではないことを世界に先駆けて主張・発見され、新しい学問領域となる「動物言語学」を作り上げた方です。
シカについた虫をたべるシジュウカラ。すごい光景。こういうのもきっと誰かが気付いて広まった文化的な行動なのだろう。 https://t.co/rmhwjyrxTx
— 鈴木俊貴 Toshitaka Suzuki (@toshitaka_szk) November 25, 2023
鈴木俊貴さんのプロフィールから見てみましょう。
名 前 鈴木俊貴(すずき としたか)
生年月日 1983年10月・42歳(2025年12月現在)
出 身 東京都練馬区
研究分野 動物言語学者
研究機関 東京大学先端科学技術研究センター
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幼いころから虫や魚を捕まえては観察、発見したことを図鑑に書き足していた。 鳥への興味は高校の生物部時代から。野生の小鳥が喧嘩をしたり求愛をしたり…自分もかれらの世界に入っていくような不思議な感覚に魅了された。 以来、軽井沢をフィールドに研究。それまで人間だけだと考えられていた言語能力がシジュウカラにもあることを発見した。

鈴木俊貴の学歴
鈴木俊貴さんの出身校は次のとおりです。
中学:『桐朋中学校』
高校:『桐朋高校』
大学:2002-2008年『東邦大学』理学修士・理学士
2008-2012年『立教大学』理学博士
ある賞をいただくことになりプロフィール写真を選ばなければならないのですが、 pic.twitter.com/IYmU7kjdPt
— 鈴木俊貴 Toshitaka Suzuki (@toshitaka_szk) December 20, 2023
東邦大学での学生時代
鈴木俊貴さんは2002年4月に『東邦大学理学部』に進学しました。
在学中は野鳥の観察に没頭します。大学3年生の時に卒業論文のテーマを探しに軽井沢を訪れ、シジュウカラという鳥の多様な言葉に出会い、深い興味を持ちます。この頃には既に独自の観察眼を持って行動していたようです。
2006年3月に東邦大学を卒業した後、同大学院に進みシジュウカラの研究を深めていきます。
シジュウカラの鳴き声が200パターン以上あり、単語を組み合わせ言葉を使っていることを突き止めました。
科学誌『Nature Communications』に発表された論文は、その週のベスト論文にも選出され、世界中から注目を浴びることとなります。
2008年3月、東邦大学大学院理学研究科博士前期課程を修了しました。
立教大学大学院から動物学の道へ
鈴木俊貴さんは、2008年4月に『立教大学大学院理学研究科博士後期課程』に進学しました。
2008年6月の博士後期課程1年目だった時、軽井沢の森の中で、シジュウカラのヒナが「カラス」「ヘビ」などの言語を聞き分けることを発見し、チャールズ・ダーウィンの進化論が正しいことを強く実感しました。
当時の教授は、そんなにたいしたことがないと冷淡な反応であったが、独断で論文をまとめ、3年後に米科学雑誌『Current Biology』に投稿し、世界的な発見が世に知られるきっかけとなります。
東邦大学と立教大学の両方で10年間動物学の研究を深め、2012年3月、立教大学大学院理学研究科博士後期課程を修了しました。
大学卒業後は研究の道へ
大学卒業後の鈴木俊貴さんの歩みを見てみましょう。
🔵2012年4月 立教大学特別研究員
🔵2013年4月 総合研究大学院大学先導科学研究科 日本学術振興会特別研究員SPD
🔵2016年4月 京都大学生態学研究センター研究員
🔵2018年4月 総合研究大学院大学先導科学研究科特別研究員
🔵2018年9月 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻助教
シジュウカラが言語から外敵である対象物そのものをイメージしていることを証明し、発表した論文は米科学誌『PNAS』の表紙を飾る成果となりました。
2016年には、ルー大柴が日本語と英語を組み合わせて使う「ルー語」を参考に、シジュウカラ語とコガラ語が混ざっても、シジュウカラは言葉を理解していることを実験で解き明かし、2017年に論文を発表して話題となりました。
これは、鈴木俊貴さんがルー大柴さんが好きでYouTubeをよく観ていたこともあり、ルー語を応用するアイデアから生まれた研究成果なのだそうです。
🔵2019年4月 京都大学白眉センター特定助教に就任
🔵2023年4月 東京大学先端科学技術研究センター准教授に就任
└『動物言語学分野』を専門とする世界初の研究室を創設
2024年3月、シジュウカラがジェスチャーをすることを発見したと発表。シジュウカラのつがいが巣箱に同時に入ろうとする際に、主にメスが翼を小刻みに震わせるともう一羽が先に巣箱に入ることを観察しました。
めちゃ産んでめっちゃ孵った!!#シジュウカラ#研究#大家族 pic.twitter.com/Hr8TAT2r1u
— 鈴木俊貴 Toshitaka Suzuki (@toshitaka_szk) June 6, 2020
主な受賞歴
⭕️ 日本動物行動学会賞 2013年
⭕️ 日本生態学会奨励賞(鈴木賞) 2014年
⭕️ Journal of Ethology論文賞 2016年
⭕️ 日本生態学会宮地賞 2018年
⭕️ 日本鳥学会黒田賞 2018年
⭕️ 文部科学大臣表彰若手科学者賞 2021年
⭕️ 日本動物行動学会賞 2021年
⭕️ Ecological Research論文賞 2022年
⭕️ 東京大学卓越研究員 2023年
⭕️ World OMOSIROI Award 2024年
⭕️ 第13回河合隼雄学芸賞(『僕には鳥の言葉がわかる』) 2025年
⭕️ 第24回新潮ドキュメント賞(『僕には鳥の言葉がわかる』)2025年
⭕️ Public of The Year 2025 学術・文化部門 2025年

初の単著『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)は20万部を超え、数々の賞を受賞しました。↓↓
新潮ドキュメント賞を受賞してよろこぶ担当編集者と私#僕には鳥の言葉がわかる https://t.co/9WFLITEH5v pic.twitter.com/JHiJbhwNJJ
— 鈴木俊貴 Toshitaka Suzuki (@toshitaka_szk) October 12, 2025
鈴木俊貴の鳥言葉研究が教科書に!?
鈴木俊貴さんによって書かれた 『「言葉」を持つ鳥、シジュウカラ 』が中学1年生の国語の教科書で登場します。2021年から採用されました。

筆者はシジュウカラの観察の過程で、巣を襲うヘビを見たシジュウカラの特徴的な鳴き声を、ヘビを示す単語ではないかと仮説を立てた。仮説を確認するため、ヘビを見たときの鳴き声を録音して他のシジュウカラに聞かせ、他の鳴き声の時と異なりヘビを探す行動を起こすと確認した。また、ヘビに似た動きをするように小枝を木に沿って登らせ、ヘビを見たときの鳴き声を聞かせると、小枝をヘビと見間違えて確認のため近寄ることを突き止めた。こうして特徴的な鳴き声がヘビを表す単語だと結論付けた。
これまで言葉を持つのは人間だけだと信じられてきたが、シジュウカラもまたヘビから卵やひなを守るため、進化の過程でヘビを示す鳴き声を獲得したと考えられる。今後、シジュウカラ以外にも言葉を持つ動物が見つかるかもしれない。
鈴木俊貴さんの幼少期からの発見や探究心によって立証された、世界から注目を集めている“鳥言葉”。鳥に言葉あるという事実が、学生にとって衝撃的であり、魅力的なものだと思います。進路選択・今後の勉学への取り組みを促すきっかけになりそうです☆彡
森のなかで土井善晴先生と https://t.co/6BhIkrBJca
— 鈴木俊貴 Toshitaka Suzuki (@toshitaka_szk) June 6, 2025
鈴木俊貴の講演会
母校での講演会
2024年4月に母校の桐明高校で高校3年生を対象に動物言語学者である鈴木俊貴さんの講演会が実施されました。
講演会では、シジュウカラを例にとり、天敵の接近を鳴き声で知らせて仲間や子供達がこれに反応する様子などが紹介されました。また、大学受験を控えた高校3年生に向けて「好きなことをトコトン追究していく姿勢こそが大切である」とのメッセージを送りました。
鈴木俊貴さんは「勉強は過去の知的遺産を獲得する行為であるのに対して、研究は、まだ誰も手を付けていない領域に踏み出すことだ」とし、続けて「だから、勉強も研究も面白いのです」というお話が印象的だったようです。生徒たちは講演内容の面白さに一様に惹かれていたといいます。

気軽に参加できる講演会
これからの予定です。鈴木俊貴さんの講演会『僕には鳥の言葉がわかる』が2026年4月4日に東京会場とZoomを使ったオンラインライブで開催されます。
子どもの参加はもちろんのこと、リピーターも多いようです。オンラインライブというのが、地方でも自宅から気軽に参加できて嬉しいですね♪ 実際に参加された方のアンケートを紹介させていただきます。↓↓
🍀小さい頃から存じ上げていた作家さんに、オンライン越しでしたが実際にお会いできてとてもうれしかったです。
🍀2時間があっという間でした。物語を伝える、魅力あふれる絵に感激しました。
🍀素晴らしい絵本作家さんのお話を毎月拝聴できる機会をつくっていただき、こころから感謝しています。とても感動しました、という言葉では言い表せないくらい、こころの中がとてもあたたかくなり、しあわせな時間です。
🍀2022年からオンラインで参加させていただいております! これからも子どもの本の学校を楽しみにしております。
🍀コロナ以降増えているオンライン講演会は、時間の拘束が短くて、遠方からでも気軽に受けられるので、助かっています。もちろん、講演者に会いたいときは、出かけていきますよ!
🍀海外から参加しました。通信状況による映像や音声の途切れもなく、同時通訳表示もバッチリでとてもよい時間を過ごすことができました。
🍀いやーいいですよー楽しいですよー! 最後に描くサインカードの絵も面白い! です。
鈴木俊貴の両親
シジュウカラの研究で世界的に評価されている鈴木俊貴さんですが、その才能を育んだご両親はどのような方なのか。みていきましょう。
鈴木俊さんのご両親は、父親が鈴木基晴さん(もとはる)、母親が鈴木幸代さん(さちよ)です。
── 父・基晴さんは現在73歳で、茨城県古河市の出身です。
都心で勤務されていましたが、子どもたちのために古河市へ移住した際は、通勤時間が2時間近くになったそうです。
── 母・幸代さんは現在70歳です。
幼い頃から生き物が大好きだった息子・鈴木俊貴さんの好奇心や疑問を尊重し、考え方を肯定するような子育てをされていたそうです。研究者としての才能は、こうした親の温かい見守りがあったからこそ育まれたようです。
── ご両親の子育てエピソード
鈴木俊貴さんのご両親は、息子の生き物への強い関心を微笑ましく見守り育てていました。
「2歳ぐらいの時からそのあたりにいるアリを指で捕まえようとして、中腰のまま追いかけるんです。アリは速いから捕まらないんですが、とにかく毎日毎日飽きずにそうしてました」(幸代)
出典:AERA
成長するにつれ、外で捕まえてきた生き物を持ち帰っては飼い始めるので、家の中は常にプラケースや水槽でいっぱいだったそうです。
鈴木俊貴さんの家族構成は4人。父・基晴さん、母・幸代さん、2歳上のお姉さんです。
ご両親は子どもたちのために大きな決断をします。鈴木俊貴さんが幼稚園に上がる前に住んでいた東京の家が幹線道路に近く、子どもたちが喘息気味になったため、自然豊かな環境で育てたいという思いから茨城県古河市へ転居しました。
お父さんの通勤が2時間もかかるような場所でしたが、子どもたちの健康と成長を最優先に考えた上の決断だったそうです。こうして自然豊かな茨城県古河市で、温かい家族に囲まれ育ちました。
ポッポポポー!
— 鈴木俊貴 Toshitaka Suzuki (@toshitaka_szk) July 7, 2025
翻訳
行ってきまーす! https://t.co/HEDRXduYDW pic.twitter.com/ISIGwRTWVk
鈴木俊貴についてまとめ
今回「鈴木俊貴は動物言語学者で学歴は?鳥言葉研究が教科書に!?講演会や両親についても調査【情熱大陸】」と題し、鈴木俊貴さんについて紹介しました。以下本記事のまとめです。
(準備中)
🟡鈴木俊貴は動物言語学者で学歴は?
🟡鈴木俊貴の鳥言葉研究が教科書に!?
🟡鈴木俊貴の講演会
🟡鈴木俊貴の両親

最後まで読んでいただきありがとうございました(^-^)/~~~

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