
こんにちは、ボテンです。
今回はタレントで俳優、コメンテーターとしても活動するサヘル・ローズさんについてです。
イラン・イラク戦争で戦災孤児となり、児童養護施設にいたところ養母に引き取られ、養母の夫が働いていた日本に移り住んだというサヘル・ローズさん。『徹子の部屋』に出演し、一時はホームレスも経験したという苦労した生い立ちや壮絶な人生が語られるというので、関心が高まっています。
そんなイラン出身のサヘル・ローズさん。母親もクルド人?の真相や、所属事務所と仕事職業について、学歴について調べてみました。一緒に見ていきましょう!
サヘル・ローズの母親もクルド人?
はじめにサヘル・ローズさんのプロフィールをみてみましょう。
サヘル・ローズ
🔵英語で “Sahel Rosa”、ペルシャ語で ساحل رز と表記
🔵1985年10月21日生まれ、39歳(2025年8月現在)
🔵イラン西部のホラムシャハルに近い小さな町に14人の大家族の末っ子として生まれる
1989年2月下旬、イラン・イラク戦争さなかに国境近くにあったその町は、イラク軍の空爆により壊滅、そして家族とは4歳で生き別れたとされています。
今日もなんとか生かされました。
— サヘルローズ (@21Sahel) June 7, 2023
いつもありがとうございます。
そして
いつもごめんなさい。
たくさんの感謝を伝えたい。
足りないですが、
本当にありがとうございます。
皆様へ pic.twitter.com/Yppegbjyax
サヘル・ローズさんは、壊滅した町へ救護隊ボランティア要員としてテヘラン大学からかけつけていたフローラ・ジャスミンさんに救助され、7歳までテヘランさんの児童養護施設で暮らすこととなりました。
物心がついた頃には孤児院で生活していたことから、実母の記憶はまったくなく、実父のこともぼんやりとしか記憶していないといいます。
クルド人は国を持たない中東最大の民族
クルド人は、主にトルコ、イラン、イラク、シリアにまたがったクルディスタンと呼ばれる山岳地帯に居住する民族で、ペルシャ語系のクルド語を母語としています。
約2,500万人~3,500万人のクルド人がいるとされ、その半数近くがトルコ南東部、イラク北部、シリア北部およびイラン北西部で暮らし、とくにトルコには人口の約18~20%を占める約1,500万人がいると推定されています。
サヘル・ローズさんの出生地がイラン西部という地理的要因と、母国語としてペルシャ語を用いているという共通点から、母親(実母)と共にクルド人である可能性は十分高いと言えます。
空爆で孤児に。家族と生き別れではない──
イラン・イラク戦争の空爆により家族の中で自身のみが生き残り、孤児になったと聞かされていたサヘル・ローズさん。
しかし2015年にイランへ帰国し、かつて育ったテヘランの孤児院を訪問した際に、生き別れたのではなく、自身が「家族に置き去りにされた子」であるという真相を知ったと述べています。
7歳の時、児童養護施設からフローラ・ジャスミンの養女へ
空爆により、出生年・出生名が不明となり、フローラさんが考えた出生年や名前を使用することになったサヘル・ローズさん。「砂浜に咲く薔薇」という意味です。
薔薇が好きな養母・フローラさんが「薔薇は砂浜に咲かないはずだが、自らの力で困難に立ち向かう力強さを持ってほしい」という想いで名付けられました。
養母・フローラさんの生家は、身分の高い家柄であり、身元の明らかでないサヘル・ローズさんを養子として迎えることに反対しました。
その反対を押し切ったことにより養母・フローラさんは、勘当同然の状態となり、家族からの経済的な援助などが断ち切られます。
それらの事情を日本に留学していた養母・フローラさんの婚約者(イラン人男性)に相談すると、渡日を勧められ、養母・フローラさんはサヘル・ローズさんを連れ、1993年8月13日に渡日。埼玉県志木市に来ました。
日本で暮らすクルド人
サヘル・ローズさんの訴えが綴られた2021年の記事があります。クルド人難民についての現状が理解しやすい内容なのでご紹介します。↓↓
『日本で生きるクルド人』難民の存在 身近に
イランで生まれて4歳で孤児となり、8歳の時に養母とともに来日した私にとって、日本は大切なふるさとだ。当時は貧しく、幼かった私も働き、いじめにあってつらかった経験もあるが、そんな時に助けてくれたのもまた、日本の方々だった。
そんな経験を振り返ると、最近ニュースになっている入管施設や難民保護の問題には心が痛む。自身の活動で海外の難民キャンプを訪れることも多い。そんな中でたどり着いた一冊が、鴇沢哲雄著『日本で生きるクルド人』(ぶなのもり)だ。
在日クルド人の暮らしや、入管施設に長期間収容された人々の実態を取材したルポだ。子どもが、日本語を話せない親の通訳を一生懸命する様子など、当時の自分と重なり、何度も涙があふれた。
祖国で身の危険を感じ、居場所を求めて来たのに十分な支援を受けられない。日本は難民に門戸を開いているのに、実際に来るとその入り口はとても狭い。彼らを排除せず、共存すれば、日本にもプラスになり得る人材だと思う。人材の種を潰すのか、育てるのか。
先日、埼玉県川口市を訪れた。マスクで表情は見えにくいが、彼らの瞳の奥には行き場のない気持ちや悲しみが見える気がした。
クルド人に限らず、多くの人々が日本で安心して生きたいと願っているのに、SNS(交流サイト)では心ない言葉が飛び交っている。その言葉を、彼らの目を見て言えますか。本書を手に取って、難民の存在を身近に感じてほしい。
85年生まれ。映画「女たち」、TBSラジオ「サヘルの小部屋」に出演。
引用元:2021年6月3日本経済新聞より
文中に「埼玉県川口市を訪れた。」とあります。サヘル・ローズさんが渡日して住んだところも埼玉県でした。埼玉県では、労働者不足業界にとって、クルド人の存在が大きいと言われています。
埼玉県南部に集まるクルド人
法務省の在留外国人統計によると、2023年12月時点で日本に在住しているトルコ国籍の外国人は6,464人となっている。埼玉県には約3,000人のトルコ国籍の人が暮らしているといわれ、その大多数がクルド人であると推測されている。
埼玉県内では川口市を中心として、主に南部に多くクルド人が集中している。その理由は東京へのアクセスが良く比較的家賃も安いことから、先に来日した知人や親族を頼って集まるようになったといわれている。
在留資格を持つクルド人の多くは建築解体業や飲食店を経営しており、とくに労働力不足の建築解体の現場では大きな存在となっている。
近年日本国内でクルド人に対するヘイトなどが問題となっているが、このような声が高まった原因として、2023年に川口市内で起きたクルド人同士の刺傷事件でけが人が運び込まれた病院に大勢の親族等が集まり混乱が起きたこと、生活習慣などの違いからくる地域住民との軋轢、在留資格を持たない非正規滞在者の存在などが挙げられる。
サヘル・ローズの所属事務所と仕事職業は?
サヘル・ローズさんの所属事務所は エクセリング です。
祖国イランでも放送されていた『おしん』を孤児院で視聴していたことがきっかけで、幼少時代から「女優になりたい」という夢を持っていたというサヘル・ローズさん。
高校3年生の時にJ-WAVEのオーディションを受け 「GOOD MORNING TOKYO」で初のラジオレポーターを経験し芸能界入りを果たしました。
タレント・俳優・コメンテーターとして日本で活動
モデルやラジオ番組の出演を経て、テレビ番組にレギュラー出演するようにまります。日本テレビ『THE・サンデー』などでは、
滝川クリステルのものまねでニュースを読む「滝川クリサヘル」
として出演(笑)。バラエティ番組でのタレント活動に加え、イラン出身という特性を活かせる国際情報番組のキャスターにも起用されています。また、映画や舞台など、女優としても活動の幅を広げています。

⭕️舞台『恭しき娼婦』で主演を務める
⭕️映画『西北西』や主演映画『冷たい床』──国際映画祭で正式出品
⭕️ミラノ国際映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞
⭕️第9回若者力大賞を受賞
2012年から児童養護施設の支援のほか、国際人権NGO「すべての子どもに家庭を」で親善大使を務めており、世界中を旅しながら難民キャンプや孤児、ストリートチルドレンなどの子どもたちの支援活動も行っています。
⭕️2020年にはアメリカで「人権活動家賞」を受賞
⭕️2021年にはYouTube 公式チャンネルを開設
⭕️2024年、初監督映画『花束』が公開──「児童養護施設出身の若者8人が自らの実体験を語りながら役者としても演技する実験的映画」とメディアで紹介された話題作
7/25(金)19:10からの「花束」上映後にサヘル・ローズ監督の来館・舞台挨拶・サイン会がございます。俳優・コメンティターなど大活躍のサヘルさんは映画監督のキャリアも追加ですね。たくさんでお迎えしましょう! pic.twitter.com/7UVAaFU3VV
— シネマイーラ (@cinemae_ra) July 8, 2025
支援については「世界中におせっかいをしに行く」という気持ちで、自身の経験から子供たちに耳を傾け手をとり見てくれる大人がいることを伝え、食事提供や遠足、心のケアなどの活動を行っているそうです。
2024年度から高等学校で使用されるコミュニケーション英語Ⅲの検定教科書『Heartening』(桐原書店刊)には、サヘル・ローズさんのエピソードがLesson 1のReading本文として掲載されました。
サヘル・ローズの学歴
小学時代
出身小学校は、埼玉県の志木市立志木第三小学校です。
来日後すぐ、養母・フローラさんの婚約者が小学校の入学手続きを済ませてくれたのですが、”婚約者の躾という名の虐待” に耐え兼ね家を飛び出し、母子で2週間ほど真冬の公園でホームレス同然の生活を経験したといいます。

その際、小学校の給食調理員をしていた女性が毎日同じ服を着ているサヘル・ローズさんの様子に気づき、母子へ手を差し伸べてくれました。夕食の差し入れや、養母・フローラさんの仕事口の世話、アパートの保証人にも名乗りを上げ、弁護士を雇って観光ビザから日本に住めるビザへ申請したのも、その女性だったそうです。

また、日本語が分からず文化や生活の違いもあり周囲に馴染めずにいたところ、校長先生が日本語を小学3年生まで集中的に教えてくれたのだそうです。
中学時代
小学5年生の時に都内へ引っ越し、中学校へ進学。出身校名は公表されていません。

中学校時代には自殺を考えるほどの深刻ないじめや差別を経験します。中学時代は地獄のような日々だったと振り返っています。
「中学校の期末テストのときに、机に油性ペンで大きく『イラン人はいらん』って書かれたこともあります。いまなら『つまんないダジャレ』などと言えますけど、あのころは辛かった…。ぼろぼろと涙が流れて、答案用紙が濡れてしまったこともありました」
担任の先生はいじめに気付いていましたが、知らぬふりをしていたといいます。信じられないですね。
「正直に言うと、死にたいと思ったことさえもあります。ただ、どんなにつらくても母には言いませんでした。母もつらいことを私には話さない人だから。それが分かっていたから、子どもながらに心配をかけたくないと思っていたんですね」
中学を卒業する頃には日本語はかなり上達はしていましたが、ハンディが全くなかったわけではありません。受験のため猛勉強をしました。

高校時代
いじめの影響で成績が悪かったことと、授業で育てた野菜を持ち帰れるという理由から、東京都立園芸高校定時制課程に進学
志望校合格を養母・フローラさんに伝えると「よかったわね…」と声を震わせながら泣いて喜んだそうです。
高校の菜園で育てた茄子をたくさん抱えて持ち帰ったときの養母・フローラさんの嬉しそうな顔が今でも忘れられないといいます。同時に、初めて養母に恩返しできた瞬間だったと語っています。自宅での食事は見違えるように変わりました☆
「いい先生もたくさんいて、本当に信じられる仲間を持つことの大切さを教えてくれましたね。」
「この高校が私を変えてくれた」というサヘル・ローズさん。国語の先生が自身の本音を出すように助言をしてくれたことで、ありのままでいいんだということに気づき性格も明るくなっていきました。
サヘル・ローズは高校1年生の時に学費を稼ぐため、芸能事務所に登録。外国人エキストラのアルバイトを始めます。
高校3年生の時にJ-WAVEのオーディションを受けたのがきっかけで、「GOOD MORNING TOKYO」で初のラジオレポーターを経験。
「新しいスポットやお店などを紹介するコーナーでしたけど、難しくて楽しいお仕事でした。このころから、将来は自分を表現する仕事をしたいなと思いはじめたんです」
暗黒の中学時代から救われた高校時代。サヘル・ローズさんの転機となったようです♪
大学時代
サヘル・ローズさんは、東海大学電子情報学部に進学。ITを専攻。モデルやラジオなど10代後半からの仕事の収入を学費に充てました。
当時、IT関係だったら安泰だろうという考えがあり、セキュリティのプログラミングやJavaなどを学んだサヘル・ローズさん。2008年3月に東海大学を卒業しました。

大学と並行して東京アニメーションカレッジ専門学校の声優学科声優アクターズコースにも在籍
外国人のエキストラとして「奇跡体験!アンビリバボー」や「ザ!世界仰天ニュース」の再現ドラマに出演していたサヘル・ローズさん。しかし、来る役所は中東の見た目からテロリストと死体ばかりだったといいます。

「大学に通いながら、声優の専門学校に通いました。私が日本でお芝居をやるとなると、まず“外国人”という壁が付いて回るので、きちんとしたイントネーションで完璧な日本語を話せるようになりたかったんです。」
記事引用:hightflyers.nu
日本人を演じられる、日本人役が来る女優になりたいと一生懸命だったそうです。モデルやタレントとして活動しながら専門学校も無事卒業されました。

サヘル・ローズについてまとめ
今回「サヘル・ローズの母親もクルド人?所属事務所と仕事職業は?学歴についても調査【徹子の部屋】」と題し、サヘル・ローズさんについて紹介しました。以下本記事のまとめです。
🟡サヘル・ローズさんと母親(実母)は出身地やギリシャ語の母国語から、クルド人の可能性がとても高いです。
🟡サヘル・ローズさんの所属事務所はエクセリングです。仕事職業は、タレントで俳優、コメンテーターとして活動しています。高校1年生で芸能界デビューしました。
🟡サヘル・ローズさんの学歴大学卒です。出身校は、埼玉県志木市立志木第三小学校、東京の中学校、東京都立園芸高校定時制課程、東海大学電子情報学部 IT専攻、東京アニメーションカレッジ専門学校 声優学科声優アクターズコースです。
サヘル・ローズさんの美しく穏やかな言葉遣いや、温かくて優しい角のない印象は、きっと「感謝」の気持ちが滲み出ているからなのだと思います。サヘル・ローズさんに救われる方もまた多いはずです!今後の活動・活躍も応援しています☆彡

最後まで読んでいただきありがとうございました(^-^)/~~~
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